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犬は人間の赤ちゃんとは違う(3)

昨日からの続きです。

愛犬を赤ちゃん扱いして、最近要求吠えが始まった方の対応方法を教えます。

しっかりと叱れば直ります。

やっているけど直らないという方は叱り方が間違っています。

叱り方の大前提として
落ち着いた精神状態で叱ります。
感情的に叱ってもダメ。一時的にいうことをきいても再び同じことを繰り返します。

犬のしつこさに負けて、諦めてはいけない。
一度、黙りまた吠えだしたら即座に叱ります。これが何度続いても繰り返し続けます。犬が諦めて黙るまでやりきります。根気が必要です。

吠え始めた瞬間に叱ります。タイミングも重要です。
または、いつも観察していて吠える直前のしぐさが分かっていたら、その瞬間に叱ってください。

では実際にどのような方法でやるかです。
吠え始めたら、即座に愛犬に近寄り、「ダメ」や「シッ」と言ってからあばら骨付近を指で突っつきます。
突っつく強さがポイントになります。弱すぎれば、意味をなしません。恐らくみなさんが考えている以上に強く突っつかないと叱られたことが分からないと思います。突っつきがしっかりと効けば愛犬は落ち着きます。

「吠え始めたら、即座に愛犬に近寄り、~」は例えばキッチンにいる時であればやっていることをすぐにやめて緊急事態が起きたようにして走りよります。

「~「ダメ」や「シッ」と言ってか~」の言葉ですが、できるだけ低い声で短く、愛犬に聞こえるように言います。

この方法を実行して甘咬みされる場合は、前日のブログの無視の方法を試してください。


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犬は人間の赤ちゃんとは違う(2)

昨日の続きです。

「犬を人間の赤ちゃん扱いする」と

ある日突然咬まれるようになる可能性が高くなるというお話しをしました。

ではどのようにして直したらいいでしょうか?

要求吠えが習慣化してしまっている場合は、無視することです。
但し、無視することで咬んでくる(甘咬み含む)時は専門家に相談してください。

ここで「無視」の定義をします。
犬を「見ない」「話しかけない」「触らない」をやりきること。

場合によっては吠える以外に飛びつきや体当たり等して要求することもあると思います。この時は何事もないかのように壁等の前に立って犬に背を向けて好きなようにさせておきます。できるだけ動かないようにしてください。押されて動くと犬は相手にしてくれたと考えてしつこくなります。
又は、別の部屋に移動します。部屋に戻るさいは無視してください。

いずれの方法でも、犬が要求していたことを諦めるまで無視し続けます。

「要求していたことを諦める」とは、
当然、吠え止んでいなければいけません。さらに明らかに要求している目つき、行動、しぐさをしていないことです。
例えば吠えずに伏せて外を眺めていたり、目を瞑っている等。

吠え止んでも飼い主さんの目を見て無言で訴えている時は、諦めていない状態です。無視を続けてください。

しっかりと諦めたことを確認できた後に、愛犬が要求していたことをやってあげましょう。


「うちの子はしつこくて諦めない」という話を聞きます。そんな方に、どのくらいの時間を無視したかを聞くと20分もやっていません。それと無視の方法が間違っていることが殆どです。2、3時間はかかるつもりでやってください。結果として20、30分で終わる事もあります。
犬のしつこさに人間が勝たなければいけません。根気、忍耐が必要です。

また、「近所、迷惑になるので長い時間吠えさせておくことはできない」という方がいます。
近所へ事情を話しに行ってからトレーニングを開始すればいいと思います。
犬の性質を知ってか知らずか、わかりませんが、要求吠えをさせるようにしてしまった原因は飼い主さん自身ですよね。その責任を認識してください。近所の方も吠えが緩和するならと協力してくれるはずです。中には嫌みの一つを言う方もいるとは思いますが、その原因は自分ですよね。頑張りましょう。

なかには「たくさん吠えさせることになって、可愛そう」という人もいます。
要求吠えを直さずに家族が咬まれるようになっても我慢すれば済むことかもしれません。
でも友人・親戚・知人等の他人が咬まれたらどうしますか?
咬みつき事故を何度か起こせば、愛犬が殺処分されることもあるということを分って欲しいのです。

殺されたら、可愛そうでは済まされませんよ。

要求吠えを断ち切らせてから、たくさん可愛い、可愛いをしてあげればいいのです。


最近、要求吠えが始ったという人への対応方法は、次回にします。

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犬は人間の赤ちゃんとは違う(1)

日本は簡単に犬を飼える環境にも関わらず犬の教育・知識レベルがとても低いと思っています。

それ故に家庭内の咬みつきで困っている飼い主さんが多いと感じています。

その原因の一つが「犬を人間の赤ちゃん扱いする」という事があります。

早く食べたい、外に出たい、抱っこして、触わらないで、遊ぼう等の多くの要求に応えてしまいます。

確かに体が小さかったり、可愛かったりの愛犬なので、お気持ちは理解できます。

しかし、これによって愛犬がモンスターへ変貌してしまうのです。

要求に応えていると愛犬にとって飼い主さんは何でも思いどおりにやってくれる人になってしまいます。
いわゆる子分のような存在ですね。

こんな毎日を過ごしていると要求時に初めは鼻で鳴くか吠える程度が、やがては唸るようにもなり、ある日突然咬まれる可能性が高くなります。
個体差はあるもののこれが犬というものなのです。どんなに小さくて可愛いチワワやヨーキーであっても犬である限り、これにあてはまります。

これを読んで、ドキッとした人は多いと思います。

次回へ続く

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Author:advance toshiro
須賀川敏郎(スカガワ トシロウ)と申します。
1965年9月20日生まれ、西東京市でドッグトレーナーをやっています。

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